分析発表演習・方針立案演習対策のポイント

 



このページでは、アセッサーとしての視点や対策講座やフィードバックを行うことで判明した受講者の傾向を踏まえて分析発表演習・方針立案演習(AP)対策のポイントをご紹介します。


尚、以下では分析発表演習≒方針立案演習であることから、分析発表演習(AP)に統一して記述をしています。
 

ポイント1:プレゼンテーションについては改善が比較的容易


Analysis(分析)と模造紙(資料)作成を含むPresentation(プレゼンテーション)の対策に分けて記述します。


まず、最も容易で効果が高いのはプレゼンテーション対策になります。


まず情報が豊富です。プレゼンテーション・セミナーも開催されていますし、書籍も実に様々なものがあります。また、上手いプレゼンターをインターネットで簡単に探すことができます。


また、自ずと上達している場合もあります。人前で上手に話せるようになるためには場数が重要ですが、営業でプレゼンをする人や接客業の人は毎日仕事をしているだけで自ずとプレゼンテーションは上達します。これは、アセスメント本番でも明らかです。


一方、そういった対人場面が少ない研究職や事務職の人については、プレゼンテーションに不慣れな傾向がみられます。ですから、練習が必要となります。最も容易なのは自宅で練習することです。人目がないことでプレッシャーも少なく、ストレス耐性は向上しませんが、実際に声を出しながら論理建てて話をするのは意外と難しいもので、良い練習になります。この際は、スマートフォン等を使って動画を撮影すればなお良いでしょう。


自分が話している姿を見るほど、気付きの大きいものはありません。
 

制限時間をしっかり決める


練習においてもプレゼンテーションの時間はしっかりと決めておくことが重要です。実際の試験では、時間が短か過ぎたり、長過ぎたりする人がよくいますが、IS(面接演習)と違って、APは自分で模造紙を構成する以上、言い訳はできませんし、実際にストレス耐性や計画性については評価が低くなります。


プレゼンテーション練習の際は、分析発表演習(AP)の演習課題を元に作った模造紙を使うのが最も望ましいと言えますが、プレゼンテーションの練習に限れば、新聞のコラム等の要旨を制限時間内に話すような練習も有効です。
 

ポイント2:模造紙(プレゼンテーション資料)作成時には参加者の立場に立つ


次に取り組みやすく効果が高いのは、模造紙の書き方の改善です。分析発表演習では、内容が複雑なこともあり、模造紙が文字だらけになってしまう人が多くいます。これでは、説得力があるとは言えません。ポイントは、自分がプレゼンの聴講者となったつもりで模造紙が”分かりやすいか否か”、”納得できるか否か”で見るということです。


実際にアセッサーもこのような視点でみています。


分かりやすい・納得できるプレゼンテーションは極めてシンプルなものです。模造紙作成においていも、できるだけグラフや図を使うようにしましょう。
 

ポイント3:成果物の定型化は良し悪し、フレームワークは有用だが頼り過ぎは禁物


次に、分析についての対策ポイントを書きます。


分析については、その人の日常的な思考の癖がくっきりと出ます。


例えば、日常的に上から与えられた目標の達成に邁進している方は、自身で目標やビジョンを考えるということに苦手感が出てきます。


また、日頃から仕事で対人場面が多く、分析的な仕事に取り組む機会の少ない、営業や販売の人は深い原因追求に苦手感を持つ人が多くなります。


このよう癖を根本的に改善するために必要なことは、日常の思考方法を修正することです。しかし、試験日程が迫っている人は、そのような悠長なことはしてられないと思うことでしょう。


こういった場合は、分析発表演習(AP)の場だけでも、なぜを繰り返す”なぜなぜ思考”を意識したり、(演習によりますが)3CやSWOT等何かしらのフレームワークを使って論理立てて考えてみることも有用です。


定型フォーマットを意識することも有用です。これによって、抜け漏れのない思考が可能となります。


ただし、これには問題があります。3CやSWOTを使えば答えが自動的に出ると思ったり、合格した先輩の模造紙の構成や弊社の解答例を定形フォーマットにしてなぞるだけにしてしまうようでは、良い結果にはならないでしょう。


こういった分析処理に慣れていない人にとっては最初の取っ掛かりとして、ある程度の定型フォーマットを意識することも有用ではありますが、頼り切りはいけません。フォーマットに使われるのではなく、自分で思考するための補助として使うことが必要です。